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JRAはWINSの外へ――自前の場外馬券売場を建てずに販売網を拡大

従来型の場外販売が縮小するなか、JRAは地方競馬、競輪、オートレースと施設を共有して接点を広げている。

JRAはWINSの外へ――自前の場外馬券売場を建てずに販売網を拡大

10月10日、日本の両端に位置する2施設が日本中央競馬会(JRA)の全レースの馬券販売を始める。秋田県のJ-PLACE男鹿と鹿児島県のJ-PLACEみぞべは小さな追加施設に見えるが、売上の5分の4以上がオンラインへ移った時代に、JRAが物理的な販売網をどう適応させているかを示す。どちらも新設のJRA専用売場ではなく、別の公営競技向けに整備済みの施設へ中央競馬の商品を載せる。

JRAの従来型場外網WINSでは、競馬場へ行かずに中央競馬を観戦し、馬券購入と払戻しができる。商業的には依然重要だが、2025年の売上は前年比3.2%減の2,969億円で、中央競馬売上に占める比率は9.3%から8.5%へ低下した。一方、電話・インターネット投票は2兆8,300億円、全体の81.1%を占めた。大型のWINSを新たに建設する合理性は弱まりつつある。

男鹿とみぞべは日本レーシングサービスが運営するBAOOブランドの施設で、主に地方競馬を販売する。JRAのレースも扱う施設にはJ-PLACEの名称が加わる。両施設は競輪とオートレースを扱うサテライト複合施設内にあり、利用者は同じ建物で中央競馬、地方競馬、その他の公営競技へアクセスできる。

両施設は年間365日営業する。男鹿は419席と505台分の駐車場、みぞべは345席と828台分の駐車場を備え、10月からJRA全開催・全レースを前売りを含めて販売する。単なる新しい売場ではなく、既存インフラでより多くの商品と顧客を受け入れる地域流通拠点だ。

J-PLACEが2025年の中央競馬売上に占めた比率は2.1%にすぎないが、売上は前年比3.7%増の736億円、利用者数も551万人へわずかに増えた。WINSが縮小する一方、地方競馬のインフラを利用する小規模ネットワークは成長している。

男鹿とみぞべは、鳥取岩美、三刀屋、宇部、荒尾に続き、JRA馬券を扱うBAOOの5、6カ所目となる。JRAの地域別一覧では、開業後のJ-PLACE網は約64拠点となる見通しだ。ただし完全統合ではなく、J-PLACEの馬券は原則としてWINSやJRA競馬場で払戻しできず、キャッシュレスサービスUMACAも利用できない。共有されるのは物理的な販売場所であり、発券システムは別に保たれる。

2施設だけでJRAの事業が変わるわけではない。しかし方向性は明確だ。オンライン中心の市場でも、物理的な投票は消滅していない。JRAは新たなWINSを建てる代わりに、日本にすでに存在する公営競技インフラをより効率的に使おうとしている。

ARCHIVE UPDATED · 11 SEP 2026